てんかん治療薬のラミクタールについて

てんかん治療薬のラミクタールについて

ラミクタールが日本で使用されだしたのは10年ほど前のことで、比較的新しい抗てんかん薬といえます。

実は、その前後で数種類の抗てんかん薬が日本で認可されているのですが、それらの薬剤はラミクタールも含めて新規抗てんかん薬と呼ばれています。

既存の抗てんかん薬では十分な治療効果があがらなかった患者さんが、新規抗てんかん薬によりまたは新規抗てんかん薬を含めた新しい組み合わせにより、劇的に改善するケースが出てきました。

てんかん治療は新しいステージに入ったと評価されたものです。
ただ、期待されたほどには効果が上がらなかったケースも数多くあります。

新規抗てんかん薬は既存薬に比べて効果が高いわけではなく、治療選択肢が広がった分、より多くの患者さんをカバーするようになったと考えておくと誤解がないでしょう。

ラミクタールの場合で例を挙げます。

ラミクタールはテグレトールという既存の抗てんかん薬が第一選択薬となるてんかんに対して使用されることが多いのですが、このようなてんかんでもテグレトールが効かないことがあります。

そんな場合にラミクタールが著効する場合が往々にしてあります。

ただ、逆のケースも多く、ラミクタールが効かないときにテグレトールが著効する場合も同じぐらいあるのです。

すなわち、ラミクタールとテグレトールはお互いに補い合っているといえるでしょう。

もちろん、それぞれの薬剤に特徴があり、他剤に比べて優れている点があれば、劣っている点もあります。

ラミクタールの優れているところは、眠気が少ないため思考を含めた日常生活のパフォーマンスに影響を与えにくいことです。

また、他の薬剤からの影響も受けにくいため、新たな薬剤の組み合わせでの治療も行いやすくなりました。

劣っている点としては副作用として皮膚のアレルギー症状が出やすい点です。
時に激しい発疹が出現して死に至る場合もあるため注意が必要です。

この副作用を出にくくするため、ゆっくりと増量する服用方法しかできない点もラミクタールの劣っている点といえるでしょう。

ラミクタールのジェネリックであるラメズについて

ラメズはラミクタールのジェネリックです。

ジェネリックとは、先発薬の特許期間が終わったため、安く製造できるようになったもので、基本的には成分が同じで、原則的には効果も変わりありません。

特許が早く切れるインドでは、ジェネリックが盛んに製造されており、ラメズもインドの製薬会社の薬剤です。

製造工場は国際機関の認可を受けているため、安全性に大きな問題はありませんが、日本で使用するには二つ問題点があります。

一つは、ラミクタールの特許が日本では切れていないため医師から処方を受けることができない点です。

入手するには個人輸入をするしかなく、薬剤増量のタイミングや副作用の管理等、安全に使用するには医師の協力は不可欠なので現実的な使用はかなりのリスクを覚悟する必要があるでしょう。

もう一つの問題点は、ラミクタールと比べて効果が変わる可能性がある点です。

基本的には成分が同じで原則的には効果も変わらないと書きましたが、抗てんかん薬など血中濃度を維持する必要がある薬剤では、先発薬とジェネリックで血中濃度の上がり方や維持され方に差が出る場合があります。

おそらく薬剤に添加されている成分や剤型により、消化管からの吸収量や吸収速度に差が出るのだと考えられています。

従って、ジェネリックへの変更は、先発薬と同等の効果が維持されるかを医師に確認してもらいながら慎重に行うことが推奨されており、服用方法に変更が生じる場合もあります。

以上のような問題点を踏まえたうえで、それでも日本でラメズを使用する場合、使用に当たって何らかの副作用で健康被害が起こったとしても、それは全て自己責任ということになり、なんの補償も受けることができないことを覚悟しておく必要があります。