てんかんの症状は大人になっても発生する

てんかんとは、脳からの電気信号が異常をきたす病気です。

最近いくつかの大きな交通事故を起こした加害者がこの病気を持っている人であったことがニュースで取り上げられ、大きな話題になりました。

てんかんは人口100人につき1人程度の割合で発症する病気です。
この確率を見ると思っている以上に身近な病気であることが分かります。

発症する年代を見ると3歳までの乳幼児が最も多いです。
この時期のてんかんの原因としては先天性異常であることが多いです。

その後年齢が高まると同意に発症率は低下し、大人になってから50代くらいまでは低い水準を保っています。

ところが50代を超えて60代になると再び患者の割合が増加していきます。

てんかんは子供だけがかかる病気だと思われがちですが、さまざまな原因によって大人でも発症する可能性がある病気です。

てんかんを発症する原因は今のところよく分かっていないので、完全に予防することは不可能です。
そのため、誰でもかかりうる病気だという事はまず念頭に置いておきましょう。

しかしながら、脳が損傷を受けた場合はてんかんを発症しやすいことが分かっています。

例えば交通事故に遭って頭部に外傷を受けた場合は脳もそれなりに損傷を受けている場合があり、その結果てんかんを発症するケースもあります。

先ほど年齢別の発症率を見ると、60代からの高齢者になるとてんかんの発症比率が再び上昇すると書きましたが、これは外傷が原因ではなく、脳自体が直接ダメージを受けていることによるものです。

年齢を重ねると体は老化していきます。
血管や血液も例外ではありません。

血管や血液が老化していくと、血管内が詰まって血液が流れなくなります。
血液が流れない状態が脳で発生すると脳梗塞になります。

脳梗塞を発症すると症状の一つとしててんかんを発症することがたまにあります。

また、てんかんと大きな因果関係を持つ病気に脳腫瘍があります。
脳腫瘍を発症すると症状としててんかんと同様の症状が出る場合が多いです。

てんかんが直らない患者さんは普通の人に比べて脳腫瘍を発症する確率が高いことが分かっています。

てんかんにおける軽度~重度の症状とは

先天性異常などが原因の子供のてんかんは適切な治療を受ければ大人になるにつれて改善していきます。
これは脳が成長していくことによるものです。

しかし、大人になってからのてんかんは脳が成長しきっているためほとんどの場合一生付き合っていくことになります。

てんかんと一口に言っても症状は様々です。
誰の見た目にもわかるような症状であっても軽度のものと重度のものがあります。

軽度のものとしては他人と会話しているときに突然意識が飛ぶというものがあります。

また、動かそうという意志がないのに起きているときに体の一部分が異常運動をするのも軽度の症状として見られます。

他にも、自動症と呼ばれる行動も軽度の発作にはよく見られる症状です。
自動症というのは意識を失った状態のまま、その場をウロウロしている状態のことを指します。

重度の症状になると、意識を失うのと同時に倒れてしまいます。
一般的にてんかんの症状として認識されているのはこの重度の発作ではないでしょうか。

意識を失う以外の見た目でわかる変化としては、目が白目をむいて歯を食いしばった状態になります。

また、身体が異常運動をおこし、全身がけいれんします。
多くの場合、安静にしていれば数分もすれば意識は元に戻ります。

てんかんの症状には見た目では分からず、本人だけが自覚している症状も存在します。

例えば特に何もないのに不安や恐怖を感じるような異常知覚と呼ばれる症状がその代表的なものです。
また、視覚や聴覚などその他の感覚に異常をきたす場合もあります。

異常知覚などの感覚的な発作は子供がかかるてんかんでは症状として出にくく、主に大人になってから発症するてんかんで見られることが多いです。